6.用途開発概要
(1)
自動車用途
自動車における、プラスチックスの使用比率は約8%程度を占めていると考えられ、今後伸びが期待されている。その中で、金属部品の代替として、プラスチックスが使用される目的は、軽量化、デザインの自由度、防錆、遮音・制振性、及び部品組立工数の削減によるコストダウンと考えられる。その中で、ポリアセタール及びナイロン樹脂、変性PPE樹脂についての、最近の用途開発状況について、その概略を紹介します。
ポリアセタール
内外装部品
部品
利点
ガソリンタンクフランジ
寸法安定性・耐燃料性
クリップ類-耐クリープ性
バネ特性・剛性・靭性
ナイロン樹脂
エンジンルーム内
部品
利点
材料
エアーインテークマニホールド
軽量化・コストダウン・振動減衰効果
PA-6
フューエルデリバリーパイプ
耐燃料透過性
PA-66
エンジンカバー
低反り性・静粛性
PA-6、PA-66
エアーダクト
熱時剛性・耐熱性
PA-6
内外装部品
部品
利点
材料
外板
オンライン塗装性・寸法安定性・低温衝撃性
PA66/PPEアロイ
ルーフレール
良外観性・高剛性
PA-66
アクセルペダル
軽量化・コストダウン・デザインの自由度
PA-6、PA-66
ドアミラーステイ
良外観・高剛性・制振性
PA-66、PA-6
リフレクター
表面平滑性・金属蒸着性・耐熱性
PA-66
ベースプレート
軽量化・コストダウン
PA-6、PA-66
変性PPE樹脂
内外装部品
部品
利点
大型インストルメントパネル
耐衝撃性・耐熱性・流動性・寸法安定性
ベンチレーター
表面平滑性・良塗装性
ホイールカバー
耐熱性・耐クリープ性・良メッキ性及び塗装性
(2)
家電・OA用途
家電・OAにおいてはプラスチックス全需要量に対して、約35%前後の使用比率と考えられている。その使用目的としては、金属に対して、成形性、低比重、二次加工性の利便性によるコストダウンが図られると考えられる。その中で、ポリアセタール及びナイロン樹脂、変性PPE樹脂の最近の用途開発状況について、その概略を紹介します。
ポリアセタール
部品
利点
CD用ピックアップスライドギアー
耐疲労性・摩擦摩耗特性・低騒音性
VTRテープ駆動部メカ部品
高剛性・耐摩耗性・摺動性
洗濯機ギア類
軽量化・コストダウン・低動力化・低騒音化
パソコン用キートップ
滑り性・摺動性・寸法精度
フロッピーディスクシャッター
高流動性・耐摩擦摩耗性・耐疲労性・バネ特性・着色性
ナイロン樹脂
部品
利点
材料
ブレーカーカバー
低反り・高剛性
PA-6
変性PPE樹脂
部品
利点
ACアダプターハウジング
難燃性・耐熱性
ヒューズホルダー
高絶縁破壊電圧・難燃性・耐熱性
事務機器ハウジング
耐熱性・難燃性・寸法精度・表面平滑性
(3)
工業部品用途
工業部品においては、自動化・省力化・又部品への軽薄短小化の要望が高まること 、コストダウン化の動向に対して、プラスチック化はますます進むものと考えられる。その中で、ポリアセタール及びナイロン樹脂の最近の特記すべき用途開発状況について、その概略を紹介します。
ポリアセタール
部品
利点
ガスメーター本体及びフランジ
耐食性・長期信頼性
ポンプハウジング
耐水性・耐熱性・耐摩耗性・防錆性・軽量化
ナイロン樹脂
部品
利点
材料
結束バンド
耐熱性・耐油性・成形性・柔軟性
PA-66
電動工具ハウジング
軽量性・電気絶縁性・耐衝撃性・良外観
PA-6
ボルト・ナット・釘
耐食性・低熱伝導性・着色性
PA-6、PA-66
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