ABS樹脂の射出成形時の問題点とその対策

 

問 題 点 原     因対     策
銀条痕
シルバー
ストリーク
乾燥が不足 ペレットの予備乾燥を充分に行う
樹脂温度が高い シリンダー温度を下げる
後部シリンダー温度が高い 後部シリンダー温度の設定を前部・中部より も下げる
金型温度が低い 金型温度(冷却水温度)を上げる
計量時の空気巻き込み スクリュー背圧を上げる
スクリュー回転数を下げる
射出速度が速い 射出速度を下げる
射出圧力が高い 射出圧力を下げる
金型内の排気が不良 金型に適正なガス抜きをつける
ガス抜きの詰まりを除去する
金型内の樹脂の流れが不均一 成形品の厚みをできるだけ均一にする
金型温度を均一にする
ゲートバランス不良ならば修正する
成形機の可塑化能力が不足 ショット重量が機械公称能力の50~80%にな る様な容量の成形機を使用する
ペレット同士の摩擦熱 外部潤滑剤の添加された原料を使用する
後部シリンダー温度を上げる
再生材中の樹脂粉 再生材中の樹脂粉を除く
再生材の使用を中止する
外部潤滑剤が多い又は少ない 適正量の外部潤滑剤を添加した原料を使用す る
ヤケ
黒点
変色
黒条痕
樹脂温度が高い シリンダー温度を下げる
熱電対をチェックする
剪断発熱(特にゲート) 射出速度を下げる
樹脂温度を上げる
スクリュー回転数を下げる
スクリュー背圧を下げる
成形品を厚くする
ゲート・ランナーの断面積を大きくする
ゲートの数を増やす
シリンダー内の滞留時間が長 い 滞留時間を短かくする
ショット重量が機械公称能力の50~80%になる様な容量の成形機を使用する
金型内の排気が不良 金型に適正なガス抜きをつける
ガス抜きの詰まりを除去する
ゲートの位置を変更する
ウェルド部にガス抜きをつける
射出圧力を下げる
シリンダー温度、金型温度を変更してキャビ ティ内の樹脂の流れを変える
ノズル・スクリュー・シリン ダーにデッドスペースがある デッドスペースのないものに交換する
ノズル及びシリンダーの分解掃除を充分行う
フローマーク 樹脂温度が低い シリンダー温度を上げる
金型温度が低い 金型温度を上げる
成形品の厚みが不均一 成形品の厚みをできるだけ均一にする
ジェッティング 射出速度が速い 射出速度を下げる
樹脂温度が低い シリンダー温度を上げる
金型温度が低い 金型温度を上げる
ゲートが小さい ゲートの断面積を大きくする
ゲート位置が不適切 ゲートを適切な位置に変更する
成形品表面
肌荒れ
金型温度が低い 金型温度を上げる
射出速度が遅い 射出速度を上げる
射出速度が速い 射出速度を下げる
金型表面に離型剤が付着 離型剤使用量を少くする
金型表面に油等の汚れが付着 汚れの除去、金型の分掃
金型表面に水分が付着 水分をぬぐい去り、水洩れを修理する
乾燥が不足 ペレットの予備乾燥を充分に行う
金型内での空気抱き込み シリンダー温度、金型温度を変更してキヤビ ティ内の樹脂の流れを変える。
スクリュー回転数を下げる
適当な背圧をかける
成形品の厚みをできるだけ均一にする
シリンダー内での空気抱き込み 後部シリンダー温度を下げる
真空ボイド 金型温度が低い 金型温度を高くする
保圧が不足 保圧圧力を高く・時間を長くする
成形品が肉厚 成形品該当部の肉厚を薄くする
ひけ 樹脂温度が高い シリンダー温度を下げる
金型温度が高い 金型温度を下げる
射出圧力が低い 射出圧力を上げる
金型デザインが不適当
(成形品が厚い)
(ボス、リブ等が厚い)
成形品の肉厚部をなくす
成形品の偏肉をなくす
ゲートの断面積を大きくする
ゲートの数を増やす
ショート
ショット
樹脂温度が低い シリンダー温度を上げる
金型温度が低い 金型温度を上げる
射出圧力が低い 射出圧力を上げる
計量が不足 計量を増やす
ゲートバランスが不良 ゲートバランスをとる
金型デザインが不適当
(金型内の流動性が不足)
成形品の肉厚を増す
ゲートの断面積を大きくする
ゲートの数を増やす
金型内の排気が不良 金型にガス抜きをつける
ばりの発生 樹脂温度が高い シリンダー温度を下げる
金型温度が高い 金型温度を下げる。
計量が多い 計量を減らす
充填量が多い 充填量を減らす
射出速度が速い 射出速度を下げる
射出圧力が高い 射出圧力を下げる
金型接合面が不良 接合面を修正する
成形品の厚みが不均一 成形品の厚みをできるだけ均一にする
ゲートバランスが不良 ゲートバランスをとる
型締圧が低い 型締圧を上げる
ウェルド 射出速度が遅い 射出速度を上げる
射出圧力が低い 射出圧力を上げる
金型温度が低い 金型温度を上げる
ゲート位置・数が不適切 ゲートを適切な位置に変更する
金型内の排気が不良 金型にガス抜きをつける
離型不良 シリンダー温度が高い シリンダー温度を下げる
射出圧力が高い 射出圧力を下げる
充填量が多い 充填量を減らす
金型デザインが不適当 アンダーカット等を修正する
適正な抜きテーバーを採用する
ゲートバランスが不良 適正なゲートバランスをとる
成形品と金型の間が真空 適正なベントを設ける(深絞り成形品)
金型面仕上げ不良 金型面を鏡面仕上にする
成形品脆弱
クレージング
| 発生
樹脂温度が低い 金型温度とシリンダー温度を上げる
金型に樹脂を過剰に詰込 適正なフイード量を採用する
金型温度が低い 金型温度を上げる
金型デザインが不適当
(シャープなコーナー等)
コーナーにRをつける
オイルやグリース類が成形品 に付着 金型表面を清潔に保ち、成形品の取扱いに注意する"
そり 射出圧力が高い 射出圧力を下げる
樹脂温度が低い 樹脂温度を上げる
金型温度が不適切 金型温度を均一にする
コア側とシェル側の金型温度を適切にする
リブ補強が不足 適切なリブを設ける

ページトップへ